「嫌われているかもしれない」という不安で心のシャッターが自動的に落ちた私が、それも自分で作った物語であることが分かった時

螺旋階段の画像 日々の気づき

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同じプロジェクトをしている仲間たちと電話会議をしている時の出来事。

あることがきっかけで、私の心は非常に不安に陥りました。

なぜならば、私が発言していることに対する仲間たちの反応が薄いと感じたからです。

そして、別の人が話すと話しがとても弾んでいるように感じていました。

その状況に、私は、とても寂しくなり孤独感を感じたのです。

「え・・、私は無視されているかも?」
「電話を切りたい……」

私の心のシャッターは、自動的に閉まっていきました。
開店休業状態

会議が終わり、電話を切るとその会議に出席していた仲間の1人から電話がかかってきました。

仲間:「ねー、さっきの会議どうだった?」

私(心の声):「え? どうって、無視をしていたよね……」

仲間:「私さ、なんか元気出ちゃってさー。断然やる気出た!!」

私:「あっ、そうなのね。よかったね。」

仲間:「あれ? 元気ない?」

私:「う、うん。実は、さっきの会議で心がクローズしてしまったの」

仲間:「うそ!!まじで。どうしたの??」

私:「自分が発言すると、みんなの反応が薄くて、なんか私、変なこと言っちゃったかなって思って。蚊帳の外にされている気がして、孤独感でいっぱいだったのよね。」

仲間:「うそ!?? そうだったの?? どこでそう感じたの?」

私:「……」

その仲間と話しているうちに、他の人が発言した時より私が発言した時の方が、みんなの反応が薄かったのは事実であることが判明。

ただし、反応が薄かったのは、私が場違いなことを言っていたわけではなく、もちろん意地悪をされていたわけでもありませんでした。

逆に、私の意見が的を得ていたり、ディスカッションの方向を変えるきっかけになったりしていて、周りが即座に反応できなかった、ということらしいのです。

私:「なんだ、そうだったのか! ものすごく孤独で、不安できつかった……(苦笑)」

仲間:(爆笑)

悪夢から覚めた様に心はスッキリして、同じ状況に遭遇しても私の様な考え・感情が出る人ばかりではないから、どうしてこんな状態に心が陥ってしまったのかを少し考えてみました。

それは、自らが幼い時に決めた、自分が自分をどう思うのか、という自分に対する大前提の規定が無意識深く心の中に眠っていたのです。

それは、 「どうせ私は、本当は必要とされないどうでもいい価値のない人間だ。だから、何を表現しても周りから気づかれない存在感のない存在だ」という規定です。

だから、自分が発言したことに、周りの反応が薄かった現象が起きた時に、「私はやっぱりどうでもいい存在だ」と即座に勝手に解析!

ついでに、これを車のブレーキとアクセルで例えてみました。

このネガティブID(アイデンティティ)がブレーキだとすると、逆にポジティブIDになろうと一生懸命アクセルを踏んで努力します。

私の場合だと、アクセルは「私は、誰にとっても役にたつ、価値がある立派な人間になるぞ」というものです。

日常でも、この自分に対するIDの規定を基としたブレーキとアクセルの両翼で、いつも機械的条件反射。ここから心の動きを整理すると、自分の人生がアクセル(役に立つ立派な人間になるぞー)を踏んで頑張るけれども、必ず最後は、ブレーキ(価値のない人間だ)に帰着することに気づきました。

つまり、毎日通る道は違っていてもいつも目的地が同じ。通る道が違い、微妙に景色が変わるから、自分も進化成長していると思い込んでいるけど、到着地点が同じなので、気づいているかいないかは別として、人生に対する重たさ、諦めは深くなっていきます。

進化成長しているようで、進化成長していない。
進化成長しようとすればするほど、進化成長できない。

車を運転するとき、道に沿って車を走らせます。道がないところを運転するのはなかなか難しいですよね。よくよく考えてみると、自分が車を運転していると思っていたけど、道が車を走らせているとも言えるのではないかと思うのです。

いつも使っている心のアルゴリズムは、私に大切なことを教えてくれました。

台風の中にいれば、目の前のことだけで精一杯。
台風の目の中にいれば、自分は余裕ができるけど、周りを助けることはできない。
台風を一番外から観察できれば、どんな仕組みで成り立っているのかまで理解できて、どのようにシチュエーションを変えようかとクリエイティブな生き方に変わる。

出会っている現実や現象に振り回されず、心ひとつで考え・感情が生まれる仕組みと根っこに向き合い、クリエイティブな人生を生きたい。

たった一度きりの人生。
本当の人生はまだ始まっていないのかもしれません。

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